過日ご案内させていただきました、有田市の正善寺 大日如来様のご開帳がありました。

本当に美しい平安時代の金剛界大日如来で、今回は近くから写真撮影をさせていただきましたので皆様にもご紹介させていただきます。

金剛界大日如来の特徴は、智拳印という印を結ばれています。諸説あることを先に述べさせていただきますが、主に私達は合掌をした時に、右手が仏様、左手が衆生(私達)となります。

智拳印という印は右手の人差し指と、左手の人差し指が、手のひらの中で繋がっています。これは仏様と、私達は繋がっていますよと意味していると言われています。

他にも仏様は、其々の特徴で様々な印を結ばれて発信されています。例えば手が大きかったり、指の間には水掻きがついていて、それは少しでも多くの人を漏らさず救うという意味であったり、

お不動様の持つ利剣は、煩悩や悪い縁、苦難などを断ち切るためのもので、決して生身を傷をつけることができない剣であります。また左手の羂索と言われるロープのようなものは、人々を救うために持っています。決して見放さないという意味もあるようです。

薬師如来様が持っておられる薬壺という壺には、どんな病気にも効くお薬が入っていたり…仏教の多種多様な仏様の働きを観察されるのも楽しいですし、ご利益をいただける有難さを感じます。

正善寺の大日如来様、今年初めて気が付いたのですが、非常に耳が大きい…普段は暗い収蔵庫の中で人知れず深い三昧に入っておられるかと思っておりましたが…

この大きな耳を拝見していますと、いやいやそんな事は無い…ずっと皆さんの声を聴いて下さっているのだなぁと…心より合掌、礼拝したくなる仏様でした。今年も有難い仏様にお会いできて…本当に幸せなお勤めとなりました。

正善寺を管理されておられる関係者様、ご信仰されている皆様に、心より御礼申し上げます。合掌

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