太鼓の音色 その1(福勝寺に2つ太鼓) の続き

前回の続きをお話しさせていただきます。

修復した太鼓ですが、毎月二十八日のお不動様の護摩で、和摩君が太鼓を叩いてくださいます。六月二十八日に参拝の皆様の前で初披露となりました。

いつもお参りに来てくださる向井様の奥様が、俳句をされていまして、新しく生まれ変わった太鼓の声を聞いて作句されましたところ、

なんと…高野山で受賞されました。更に驚くことにはダブル受賞とのことをお聞きし、本当に嬉しく…心より御祝い申し上げます。
向井さんの日頃から研ぎ澄まされた感性から節句された言葉に…審査員の方も感動されたことと推察しております。

早速、太鼓を叩いてくれる和摩君、三浦太鼓店さんに吉報をお伝えさせていただき、喜びを共有させていただきました。

また賞状を拝見させていただきますと、受賞された日が七月十七日と書かれてあり、何とも不思議な御縁を感じました。

十七日は当山本尊 千手千眼観世音菩薩の御縁日であります。観世音菩薩は世の音を観ると書きますから、音を観察されている仏様です。

お不動様のご縁日に叩いた太鼓の音色で、宗祖が開かれた高野山にて、本尊様の御縁日に受賞されたことは…これもまた偶然では無いことのように感じました。

向井さんの許可をいただきまして、賞状を掲載させていただきます。今回詠まれた俳句も書かれておりますので是非見てください。

合掌

特選
和歌山俳句作家協会賞
 

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