10月は嬉しいことにお祝い事が続きます。22日(土)に丹波市にある黄檗宗 福田寺さんの晋山式に行って参りました。

先代住職さんがずっと以前に亡くなられ、後を継いで知人の圭秀さんが住職をされていたのですが、この度、晋山式をされ正式にお披露目となりました。

黄檗宗さんは禅宗の一派なので禅問答がございます。新住職が沢山のお稚児さんを連れて歩いてこられますが山門で呼び止められます。山門の中にいる僧侶から何をしに福田寺に来られたのか・・・と問答が始まります。

問答が終わり、ようやく本堂で儀式が始まっても、途中にまた問答が始まり、新住職さんの法力や、知識を試されます。この問答は全て事前の打ち合わせも無いのだそうで、緊張感のある本当に迫力ある儀式でした。いつもは温厚な圭秀僧正ですが、立派に受け答えされている姿に感動しました。

また何よりも、圭秀僧正がどのような僧正さま達に支えられ、どのようなお檀家さまに支えておられるのかが良く分かり、今後の福田寺住職としてのご活躍が楽しみとなりました。最後に総代長さまのご挨拶に、先代住職さんの面影を重ね合わせ、圭秀新住職に期待を寄せるスピーチがございましたが、親子が力を合わせて取り組む姿に、またそれを見守る総代長さまのお姿に、涙が込み上げてまいりました。

偶然にもこの日は、私が出家を目指すきっかけになった祖父の命日でした。祖父も今の私をどのように見ているだろうか・・・と、秋晴れの丹波の空を眺めました。

黄檗宗さんは、開祖が中国の隠元禅師ですので、法衣もカラフルで、お経も中国読みで、独特な雰囲気です。もし黄檗宗さんの寺院がございましたら、空気感や雰囲気も含めてお参りされると良いと思います。

圭秀僧正、この度は本当におめでとうございます。

弘晴 拝


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